京都編は何としても大団円で終わって欲しいのですが…。
そのための必要条件として、
・不浄王殲滅
・達磨生還
・燐の能力制御
・燐と勝呂の和解
この辺は必須かと。
藤堂は是非ともフルボッコにして欲しいところですが、何かこいつの背後にいるとしたら今後の展開的にも逃げのびそうなんですよねあの男。
でもまだ完全には制御できてないようなので、伽樓羅だけ取り返しちゃえばいいよ。
そして坊と契約しちゃえばいいよ。
7月号で和尚がとりあえず足止めした不浄王ですが、まあそのうち封印解けるよね。
京都支部総力戦になりますよね。
しかしやっぱりキーパーソンは燐と勝呂な気がします。
5巻の子坊の回想シーンは降魔堂ですよね。本来座主しか入っちゃいけない場所で和尚の経を聞いてたってことは、座主のみに伝えられてた経や真言を既に坊は覚えている可能性があるわけで。
ということは伽樓羅の使役もできるよね!!
そんな妄想が滾った結果。割とベタです。↓↓↓
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「……くっ」
印を結ぼうとした両手が、噴き出した炎に包まれる。肉の焦げる臭いがする。
『だから言ったであろう。まだお前には無理だと』
傍らで羽ばたく炎の鳥が静かに告げる。
言われんでも分かっとる!と勝呂は心の中で悪態をついたが、それを声に出すよりも、術の反動で噴き出す炎を制御する方が優先された。
皮膚が焼け焦げ、爛れた両手を動かし、夢中で印を結ぶ。幼い頃、父親の見よう見まねで覚えた印のはずなのに、自然と手が動く。もしもそれが、連綿と受け継がれてきた血脈の記憶の為せる業なのだとしたら、後生や、と勝呂は念じる。
(後生やから、俺に力貸してくれ)
勝呂の後方には、志摩や子猫丸がいる。柔造や金造、明陀宗の人々がいる。彼らは不浄王の撒き散らす瘴気が強くて、伽樓羅の炎に守られた勝呂の傍まで辿り着けないでいる。
(俺がここでヘマしたら、)
歯止めを失った不浄王の瘴気は最初に彼らを飲み込むだろう。そして山を下り、京都の街を飲み込むのだ。支部へ運び込まれ治療を受けている父も、虎屋で皆の帰りを待つ母も、勝呂の家族と呼ぶべき人たちも、何も知らずに平穏に暮らす人々も、すべて。
それだけは、絶対に、嫌だ。だからこそ、
「今やらんで、どうするんやああっ!!」
勝呂は、吼えた。
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もういっちょ。
ヒロイン勝呂のピンチに主人公登場。
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瘴気の勢いは衰えるどころか、強くなっているようだった。勝呂が伽樓羅の力で出現させた炎の壁が徐々に押されてきている。けれども慣れない術を使う勝呂の消耗は激しく、壁を維持するので精一杯になりつつあった。
やがて、その均衡はあっけなく崩れ落ちる。
「坊…!!」
叫んだのは、子猫丸だったろうか。志摩かもしれなかったが、膝をつき、炎の壁を打ち消した瘴気が眼前に迫る勝呂には最早聞こえていなかった。
「く、そぉ…」
「坊!」
「阿呆!! お前が行って何ができるねん!!」
「離せや柔兄!! 坊が!!」
弟への言葉は己にも深く突き刺さる。噛み締めた唇から血を垂らしながら、それでも柔造は飛び出しかけた末弟を羽交い絞めにした。
もみ合う二人の横を、青い残像を残して何かが駆け抜けていく。
それは、勝呂に迫る瘴気を薙ぎ払う青い炎を纏っていた。
「勝呂、無事か!!」
「…おく、むら?」
燃えさかる青い炎も、尖った耳も、鋭い牙も、長い尾も隠すことなく、奥村燐が自分をかばうように目の前に立っている。
「う、ぅおりゃあああああ!!」
燐の炎が不浄王の瘴気を燃やす。彼らと瘴気の間に十分な距離が開いた。
「おっしゃ、効くみてぇだな!」
「な、何しに来てんねん奥村!」
燐が振り返ると、ふらつきながらも勝呂は立ち上がっていた。
「何しにって、手伝いに来た。あいつ、ぶっ倒すんだろ」
「頼んでへん! だいたいお前には関係あらへんやろ!! 不浄王は俺が倒さなあかんのや! せやからお前は逃げ、」
勝呂の怒鳴り声は、燐に襟首を掴まれたために中断される。
「ふざけんなよ、てめぇ!」
返す燐の声も怒りに震えていた。
「暗記得意なくせに、自分で言ったことも忘れちまったのか!?」
「あぁ!?」
「味方を忘れるなって、お前俺に言ったよな!?」
「…っ!」
息を飲んだ勝呂の襟を乱暴に離し、燐は片手に魔剣・倶利伽羅を携え、不浄王に向き直る。
「俺は、お前の味方だ!!」
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ていう燐勝が原作で展開されたらもう私死んでもいい。
[5回]
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