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期間限定の青エク部屋。勝呂贔屓。
2025 . 05
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    奥村兄弟と勝呂で会話文。
    時期的には京都編解決後かもしれない。
    坊が幼少期に藤本と会ってたらいいよね!ってところから派生したんだけど関係ない部分が長くなった。

    「ただいま」
    「おー、お帰り雪男」
    「おじゃましとります」
    「ただいま、兄さん。勝呂君もいらっしゃい。兄さんの勉強を見てくれてたの?」
    「まあそんなとこですわ。こいつホンマ物分り悪いっちゅーか」
    「不肖の兄がお世話になってます。というか、塾の外なんだから、敬語じゃなくてもいいのに」
    「あー、まぁ、なんや癖になっとるしなぁ。学校ではだいぶ使い分けできるようになったんやけどなぁ」
    「そういや同じクラスだったっけお前ら。ずりぃよなぁ。俺も勝呂と同じクラスがよかったぜ」
    「せやったらこの問題くらいちゃっちゃと解き。全然進んどらんやないか」
    「ううううるせぇなぁ。これくらい俺が本気出せばなぁ!」
    「へぇへぇ」
    「はいはい」
    「ふ、二人して俺を馬鹿にしやがったな! 見てろよ!」
    「やっとやる気出しよったか…」
    「まったく、いつもそれくらいやる気を見せてくれればいいんだけどね…。そういえば勝呂君、この前話してた悪魔薬学の本の話なんだけど、僕の私物でよければ借りていくかい?」
    「あ、覚えててくれはったんか。そら借りれたら助かるけど、ええんですか…っと」
    「ハハハ。いいよ、僕はもう何度も読んでるし、とりあえず今は必要ないから。えっと、確かこの辺に………あぁ、あった。はい、どうぞ」
    「おおきに。………ずいぶん読みこまれとるなぁ」
    「ああ、それは元々は父の本だったから」
    「…ジジィの?」
    「うん」
    「………。ほんまに借りてええんか?」
    「いいんだよ。後生大事に仕舞い込んでても仕方ないし、勝呂君なら信用できる」
    「…おおきに」
    「なぁ、ジジィの持ってた本って残ってんのか?」
    「あるよ。僕が何冊か持ってきたのもあるけど、教会にもかなり残してきてる。兄さんも読むかい?」
    「あー…そーだなー…気が向いたら…」
    「まずはその宿題片付けてからやな」
    「うっせぇ勝呂」
    「…ん? 本に写真挟まっとったで。同じ背格好のガキ二人…これ、お前らか」
    「どれ? ああ、本当だ…。僕と兄さんと、神父さんだね。いつ挟んだのかな。覚えてないや」
    「これいつん時のだ? 低学年くらいか?」
    「そうだね」
    「奥村はやんちゃそうやし、センセは真面目そうやし、なんや今と背丈以外変わっとらんとちゃうか」
    「すーぐーろー」
    「まあ、兄さんの落ち着きのなさに変化がないのは確かだね」
    「雪男! お前なぁ!」
    「そんでこの人がお前らの親父さんか…。あんま顔は似とらんな」
    「血の繋がりはなかったからね。だから苗字も違ったし」
    「苗字………なぁ、ひょっとしてこん人、藤本いうんと違うか?」
    「え…そうだけど、どうして?」
    「…俺、親父さんと会うたことあるかもしれん。ガキんときに和尚んとこ訪ねてきたことあったわ。和尚が『藤本君』て呼んどった」
    「マジで?」
    「おん、思い出したわ…。『お前、俺んとこのガキどもと同じくらいじゃねーのか。元気に育てよー!』つって頭わっしわし撫でられてん。でっかい手ぇしとるなぁって思ったの覚えとる」
    「ああ、それは分かるよ。よく首がもげるかと思う勢いでやられたからね…」
    「さっきの誰やって訊いたらな、和尚、笑って『友達や』ってしか教えてくれんかったんや。まあ、あんとき既に俺には言えんこと仰山抱えとったからな…」
    「勝呂君…」
    「勝呂…。………あのさ、それって別にお前に隠し事するためとかじゃなくて、ホントに友達って思ってたからじゃねーのか?」
    「あ?」
    「いやだからほらあれだよ、俺だって勝呂を誰かに紹介するとき『友達だ』って言うぜ? わざわざ塾がどうの候補生がどうのいうよりも、まずそれを伝えようって思うし。だから、そういうことじゃねーのかな…」
    「おま、…は、恥ずい奴やな…」
    「な、なんだよ!」
    「…せやけど、まあ、あれや。…おおきに」
    「お、おう」



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    ごめん、最後で雪男空気…。
    というか会話文でこの長さは読みにくいのでは…すいません。

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